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このような様々な病気があります。
注⽬されるような場⾯で、緊張感が⾼まり失敗したらどうしよう、恥をかいたらどうしよう等の不安や恐怖を感じる病気です。次第にそのような場⾯を避けるようになり、⽇常⽣活に困難を来たして受診につながることが多いです。
人前での食事、電話、文字を書くこと、会議での発言などが苦手と感じる人は少なくないのですが、それらへの不安感や恐怖心のレベルと、どのくらい回避しているか等を診ていきます。
主な精神症状は気分の落ち込みで、身体症状としては疲労感や不眠が多く見られます。
状況や要因は多様ですが脳の働きが落ちている状態です。
最近の国内調査では、 診断基準により違いはあるものの 、うつ病の⽣涯有病率は6.5%から7.5%と⾔われており、稀な病気ではありません。よく聞く病気であるため、軽く⾒られることがありますが、本⼈は強い苦痛を感じ耐えている場合もあり注意が必要です。
睡眠に関係している様々な病気を睡眠障害と言います。そのなかで⼀番多いのが不眠症です。
不眠症は健康に欠かせない睡眠がとれず、生活に支障を来たしていることの自覚があって悩んでいる状態です。
症状としては睡眠時間が短くなるといった量的な問題と、すぐに目が覚める等の質的な問題が多く見られます。
必要に応じて生活習慣のアドバイスやお薬による治療を行います。
私たちは、思考・⾏動・感情等を1つの⽬的に沿ってまとめることで普段の生活を送れていますが、統合失調症はそのまとめる(統合する)脳の力が落ちる病気です。
実際にはない声や音が聞こえたり、見えたりする幻聴や幻覚、悪口を言われている、監視されていると思い込む被害妄想が起きたり、混乱や支離滅裂な言動などが見られます。
一般的な経過としては、初期に幻覚や妄想などの陽性症状が現れ、その後に⾃閉傾向や浅薄な思考、無気⼒を中⼼とした陰性症状が続きます。
うつ病であれば脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)の関与が指摘されていますので、主にはセロトニンやノルアドレナリンの調整を⾏う薬剤を使⽤します。
重症度や症状によっては⾮定型抗精神病薬、不眠が強い場合は睡眠薬、強い緊張や動悸や不安といった症状が強ければ、まれではありますが抗不安薬などを処⽅することもあります。
睡眠薬にも多種多様なものがあり、症状に応じて、超短時間型、短時間型、中間型、⻑時間型の睡眠薬を使⽤します。
最⼩容量を⽬標として治療を進めますが、症状の改善や治癒が⽬標なので少なければ良いという訳ではなく適正な薬剤を適正な量、服薬することが⼤切であると考えています。
薬は必要性に応じて処⽅しますが、薬に対する拒否感、抵抗感が強い⽅は都度ご相談ください。
漢⽅薬による治療も⾏っています。
精神療法とは会話の中ではもちろんのこと、姿勢、⽬線やたたずまいを含めた交流を通じて、生きづらさの改善に取り組むといったイメージです。
例を挙げると、うつ病の治療には、時に休養が必要な場合も多くありますが、サポートを受けることや、休養を取ることに罪悪感を持つ方もいます。
この罪悪感はうつ病により強くなってはいますが、性格や信念による場合もありますので、お話の中でその⽅の様⼦に応じて⽀えとなるようにアドバイスをします。
うつ病は段階的に緩やかに改善していく病気であり、焦らずに治療に専念することが重要です。このような関わりを⽀持的な精神療法と呼びます。
他にも特定の施設では専⾨的な精神療法もありますが、当院では⽀持的精神療法を中⼼としています。
ストレスの原因として明らかに環境要因がある場合は、環境を調整してそれを軽減できるようにすることが大切です。
⼀⼈暮らしか、⼤家族か、就労中か、育児中かなど⼈それぞれ環境は多様です。⼀⾔に⼀⼈暮らしといっても、家族や友⼈のサポートの有る無しで⼤きく違いがあり、全く同じであることはありません。
家事や育児の負担が大きくて軽減が必要な方、勤務で症状が重くなり休職の検討が必要となっている方は、環境調整が必要となります。
周囲や家族の協⼒の有無、⼦供の年齢などでも全く必要な⽀援は違います。
終⽇家にいること、または⼀⼈で過ごすことが問題となる場合は、まずは家から出るための用事を作ることが改善に結びつく場合があります。
その⽅その⽅で、どのような環境の調整が必要か個々⼈に応じてアドバイスをしながら考えていきます。
他にも、精神科ヘルパー制度や訪問看護、就労継続支援事業所や精神科デイケアといった各種サービスの利用、病状の重さによっては、⼊院治療の検討も選択肢の一つです。